お年玉が10万円
小学校の同級生で家族して我が家に嫌味を言ってくる一家がありました。仮に山田さんとしましょう。山田さんの家は地域で有名な資産家一族だったこともあり、小学校1年生の時にお年玉が10万円だと私に言ってきました。
10万円!! 小学生の私にしたらとてつもない金額のように思えました。
また、私が中学受験に失敗した後にこの娘、弟、母親の3人と出くわしました。すると弟は私に駆け寄ってきて「落ちてんで、落ちてんで!」と嬉しそうにはやしたてましたが、母親、姉は私に謝罪することは、当然ありませんでした。
きっかけ
山田夫人、その家族に嫌悪感はありましたがそれが一気にたかまった出来事があります。それは私が社会人の時に亡くなった家族の葬儀でのことです。その時代は家族葬が一般的になる前だったので葬儀会館で行いました。
通夜も終わり、親族控室で親戚と打ち合わせしている時のことです。葬儀会館のスタッフが弔問客が来られているので、こちらにお連れしましたと言われました。
親戚も全員集まっており変だなと思い対応すると、山田夫人グループだったのです。
グループの構成は4人で山田夫人、その娘、山田夫人と同様マウント好きな社長夫人でした。
娘とは同級生といっても小学校卒業以来、付き合いがなかったので驚きました。娘と社長夫人は心配そうな表情を浮かべているのに山田夫人は笑顔なのです。
我が家の不幸な雰囲気を見れる嬉しさが抑えられないといった表情でした。
こちらとしては親しい付き合いをしてないのに親族控室にまで押しかけて来る行動に驚きました。
そんなに様子を知りたくてしょうがなかった、そしてまたママ友グループで報告するつもりできたように感じました。
実際、お悔やみの言葉はなく、こちらも事務的に香典返しを渡して帰ってもらうのみでした。
後日、その親族控室で一緒だった人に弔い目的で来た感じの人ではなかったねと言われたのが記憶に残っています。そういう行動があってからますます警戒するようになりました。
山田夫人との再会
家業に従事されているので時間の拘束はなかったように思います。また、外部に働きに行くという選択は無かったみたいで、商店街の飲食店に同じ家庭環境のママ友と集まっては情報交換しているみたいでした。
そして、その嫌味は学生時代だけでおさまらず、私が社会人になっても未婚と知ると「気楽でいいね~」と言いに来る有様でした。
町内会で顔を合わすこともあるので何も言い返さず、その家族の姿を道で見かけたら道を変えるなどして避けるようにしていました。
それからは私も仕事が忙しいこともあり10年近く見かけることはありませんでしたが、最近、再会しました。
昼間、用事があり自宅前で自転車に乗ろうとしている時のことでした。前方に母親の姿を見かけました補助器具を使って歩いていました。
すると私を呼び止めると高慢な表情に切り替え、間を作ってから「山田花子の母です!」とこの人独特の名乗り方をしました。
話は逸れますが、町内会の会議でご主人名義の席に代理で出席し、自己紹介する場合も「山田です。」もしくは「山田の妻です」とは言わず「山田太郎です」と言います。
こういう自己紹介の仕方は一般的なのかどうかわかりませんが、そういう自己紹介ばかりするので、この再会でそういう名乗り方をされても不自然には感じませんでした。
なんだか時代劇ドラマ「水戸黄門」の印籠を見せる場面と似ています。威信をふりまくといった感じです。
山田夫人のホームであるこの場所で、この行為をクスッと笑おうものならどんな仕返しをされるかわかりませんから、おかしいと思っても笑えないのです。
本題に戻りますが、駆け寄って来た後に私が「お世話になっています」と挨拶しても、その返事はなく私の自転車の前にカゴをつかむかのように立ちはだかりました。知らない人が見たら交通トラブルで私が注意されているようにも見えてしまいます
そして、単刀直入に母の様子をきいてきました。その尋ね方が「お母さんはお元気にされていますか?」といった穏やかな言い方ではなく「お母さんは?」と主語だけのぶっきらぼうな尋ね方でした。
そして母が健康であることを言うと眉間にシワがより忽ち不機嫌になり黙ってしまいました。彼女が期待していた返事ではなかったのでしょう。
時間が迫っているから自転車を動かしたいことを伝えると、まだ話し足らない様子で急いでいるのかときいてきます。私は‘’すいません‘’だけを言って、自転車を少し後ろにずらしてからその場を離れました。
元気にしているから、‘’良かったね‘’の返しが一般的のような気はしていましたが、この人はそうではなかったみたいです。どんな返事をすればよかったのでしょう。
マウントしてくる理由
山田夫人がうちをマウントしてくる本当の理由はわかりません。平成前期の頃、年配の方に地主と元小作人との確執はまだあるという話をきいたことがありました。
うちの家は山田夫人の家の元小作人でもありませんし、お姑さんとうちの親族が同級生であることから多少の面識もある関係ですが、マウントをしてきます。
山田夫人のことは県外から嫁いできたことしか知らないのですが、もしかしたら山田夫人の実家も地主と小作人の確執がある地域の出身だったのかもしれないと思いました。
また幼い頃、山田夫人の家に遊びに行った時の山田夫人の娘のおばあちゃん(お姑さん)への態度も気になりました。おばあちゃんを毛嫌いしているのですが、おばあちゃんが嫌いなのではなく高齢者を嫌う傾向があるようでした。
お姑さんと同居していても山田夫人のほうが家の実権を握っている感じでした。
この人を見ていたら言いたい放題で、敵なしといったところです。
しかし地主一族といっても町内一の地主ではなく山田夫人自身の学歴などの経歴は不明です。
今も変わらママ友グループでつるんで、家庭の中でもマウントネタで盛り上がっているように思います。
山田夫人について思ったこと
山田夫人の娘と私も社会人なのでもう張り合う必要が無いように思うのですが、山田夫人の執着が現在もあるのが怖く感じます。
義務教育を受けている時、成績について探ってくる親御さんはいましたが義務教育の終わった後は、穏やかに話せるようになったりと関係が良くなったケースがありました。
年月が経ち、お互いの状況も変わると和やかに話せるようになるものかとばかり思っていましたが、そうとは限らないことをこの人から学びました。
山田夫人は、マウントで気をはらすだけではなく他人の不幸を喜びの糧にする傾向が他の人より強いように思います。
資産家だけど資産では満たせない何かがあるんでしょうね。
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