書道教室で

友人・知人の話

以前、通っていた個人主催の書道教室に通っていた時の話です。
平日に休日がある会社に勤務していたので、平日の夕方にペン字を習いに行っていました。

平日だったことから、生徒は数人で私と年の近い世代の方から上の世代の方がおられましたが、全員女性ばかりでした。受講スタイルは机に向かって雑談を交えながらモクモクと練習をする形式でした。

通うきっかけは、知人にペン字教室を探している話をしたところ、ご親族が書道教室を開いており、ペン字も指導しているとおしえてもらったからでした。先生は60代位の女性で書道講師専業のようでした。

通い慣れた頃のことです。私が机に置いてた自分のボールペンを先生が無断で使ったいたので、自分のボールペンであることを伝えました。すると先生が誰のボールペンか考えずに使っていることを言いました。

それで、私がそのボールペンが書きやすいメーカーのものなので、そこのメーカーのボールペンを買うようにしていることを話した後、私以外のその場にいた全員が大爆笑したのでした。

そして先生が「文具メーカーにこだわるなんて!」と言った後、生徒と一緒に再び大笑いするのでした。

長年在籍している生徒にいたっては、目に涙を浮かべ笑いながら私の顔を覗きこんできました。私の表情を探りたかったみたいでした。

なぜ、笑われたのかは、わかりません。ただ、嫌な気持ちにはなりました。それで、その書道教室はやめることにしました。

その後、道を歩いている時に先生と再会しました。教室に通っている時に職場の人間関係が悪く悩んでいたことを話していたせいか、その会社には今も勤務しているのかをずっと知りたかったと言われ、驚きました。

教室に在籍していた頃、先生に職場の悩みを話しましたが共感してもらった感じは無く、あなたの思い込みではと言われ、釈然としなかったことを覚えています。

再会したことで先生が根堀り葉堀り知りたがる性格で生徒も先生と同じ性格の人達ばかりだったことに気がつきました。

毎週、毎週、新しい生徒が入ってくる教室ではなかったから、生徒も先生の考え方と近い人達ばかりが残ったグループだったのだと思います。先生が無断で私のボールペンを使うなど他人と自分の境が無いような印象を受けました。

知人は私の職場の愚痴をきいてくれるタイプだったので、その親族である先生とも話が合うかもしれないと思ったのですが、そうではありませんでした。

お稽古教室も色々あるなと思う出来事でした。

先生が勝手に生徒のボールペンを使ったりする教室は、他人との境界が曖昧かもしれません。

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