昔、勤めていた少人数の職場での話です。
当時、私は30代前半で異業種転職で馴れない実務に戸惑っている時に担当業務は異なるけども先輩職員のAさんに声を掛けてもらうことがありました。Aさんは30歳前後の女性で声をかけてくれる位なので優しい方なのかと思っていましたが大きな誤解でした…
業務になれてきた頃です。電車で遠方の訪問先に行く時、慌ててた為、乗る電車を上り下りを間違えていることを1駅で気がつき、急いで逆のホームに向かいました。取引先に遅れそうだったので、職場へもし訪問先から電話があったら遅れることを伝えて欲しいことを伝言しました。
訪問先には大きく遅れることなく到着し、用件を終えて職場へ戻ってきた時のことです。
Aさんがニヤニヤしながら私のことを見ていました。そして、電車に乗り間違えた話を切り出した後、大阪駅に着いてから気がつくなんてと言いだしました。私が職場へ電話した時にAさんがいたらしく、話の内容を把握していたようでした。
驚いた私が話をきくと内容は次の通りでした。私が神戸市内で上り下りを間違えて1駅上り方面に乗ってしまったことをAさんの中では、電車を間違えて1駅どころか県外の大阪駅まで行ったということになっていたのです。
私が間違えたのは1駅だけだと言うとAさんは理解したようでしたが、何の一言もありませんでした。
そして後日、Aさんが外出する時になった時のことです。
一旦、職場を後にしたAさん、何か忘れていたものがあったらしく、職場の什器の引き出しや扉を開けて探していました。
その時の表情がいつものニヤニヤした表情ではなく緊迫した表情だったので、この人も真面目なところがあるのかと思い目を細めながら様子を見ていると、Aさんは物探しを中断しました。そして私の席に向かってくると、「何で笑っているんだ!」と詰め寄ってきました。
私は一生懸命な姿が微笑ましく思って見ていたと言い、その場を切り抜けました。私としてはAさんみたいにニヤニヤした笑い方をしていたつもりはなかったのですが、Aさんにはそう見えたようでした。
自分は私に対してニヤニヤ笑うことはよくて、私がAさんに対して微笑むと怒る対応から私のことを見下していることに気がつきました。
それ以降、Aさんの言動をきいていると損得勘定が強いような気がしました。
ある日、中年男性職員が退勤前にショッピングセンターで無料でコーヒーが飲める話をすると、Aさんが目の色を変えて、その男性職員にどこの店だときいてきました。
男性職員は、店名を言い、そのコーヒーは試飲用に店員が配っているもので、結局はその店で買い物をするから無料ではないけどもと話しました。
それをきくとAさんは興味が失せたようでした。
それからしばらくして、Aさんの結婚が決まったようで、Aさんが同僚にボーナスもらってからやめると話しているのが聞こえました。
内心、その話を口だけかなと思って聞いているだけでした。すると6月、Aさんは月半ばまで出勤をし残りの日数を有給消化し月末で退職しました。
今まで、冗談でボーナスをもらってから退職するわという話しをすることはありましたが、実際に実行した人を見たのはAさんが初めてでした。
私は小心者なので、次の転職の面接で6月退職だった場合、ボーナス狙いの退職疑われるのが嫌なので実行する気にはなれません。
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