要塞のような家に住む人は…

人間観察 ご近所編

小学生の時、子ども会に入っていました。
その時、大家族で有名な女性が役員の1人になっていました。同じ役員のママ達からは一目おかれた存在で当時の印象は尊大の一言がピッタリでした。後に学校のPTA会長に就任します。

尊大ママには私と同じ年の娘がいて遊ぶことがありました。
小学1、2年生の頃のことです。子ども会の行事を屋外ですることになり、その準備をしていると、その娘が私の後ろにまわり、いたずらをしました。そのいたずらで思わずキャーッと声がでました。

すると、尊大ママが何か言いました。私は、てっきり、娘を注意するのかと思ったら、「ふゆちゃん、静かにし!」と私が叱られました。

狭い敷地での準備だったので、娘がいたずらしている様子も目にはいっているはずなのですが、そうなりました。

お子さんが多いことから公平に接してくれるものとの思い込みがあった為に啞然としたことを覚えています。

それから数年後、高校の入学が決まった頃にこの尊大ママと再会しました。
すると、やはりどこの高校に進学するんだときいてきました。

私が県外であることを言うと尊大ママは納得しかねるといった風に「大学行かはんねんね!」と返してきました。県外の高校に進学したからといって必ず大学に進学するとは限らないのですがそういう返しでした。

因みに尊大ママの娘は高校卒業後、会社勤めをしており社会人の時に再会しています。それも嫌味を言われる再会でした・・・

そんな調子の尊大ママは私が社会人になった頃、店を開いたとききビックリしました。
あんな尊大な態度で、どうなんだろうと思っていたら、やはり1年も持ちませんでした。

将来、店を開くことを視野にいれていたのなら、近所の人にもう少し優しく接してもよかったのではないかと思いました。

社会人になってからは尊大ママの家の付近は歩かないようにしていました。
というのも尊大ママの自宅近くに根堀り葉堀り夫人の自宅があるからです。

そしてそこからすぐに根堀り葉堀りきいてくる同級生の実家があります。

根ほり葉ほりストリートと言ったとこでしょうか。

そういった理由があって避けていたのですが平成の終わり頃、その近くに行くことがありました。
そこには要塞のようなリフォームを施された尊大ママの家があったのです。

一階の道路側の塀の上に波板を設置し、更に家の軒の下にも軒と平行に波板を設置し塀側の波板と接合させていました。波板の設置は空側、塀側の2方向ではなく4方向だったので1階の窓を包囲するようになっていました。

道路側の窓はカーテンをしたらすむような気がしたのですが、そのリフォーム部分を見ると家の中は何が何でも見られたくない!という強い意図を感じました。

そして、もう一つ気になったのは宅地に接する道路上にプランターを10数個置いてあり尊大ママの私有地のようになっていることです。

バス通りではないから交通に支障がないかのもしれませんが、道路を利用される人へほんの少し配慮してあげてもいいのではないかと思いました。


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